家出を放置すると危険!プチ家出にも危険性あり!

些細な親子喧嘩が原因で子供がプチ家出してしまったり、夫婦喧嘩をした後に夫・妻が家を出てしまったりするということは、どんな家庭にもありえることです。

家庭内のケンカが原因の家出の場合、残された家族は「出て行った方が悪い!」と思って放置したり、プチ家出ごときで警察に捜索願いを出すのは大げさな気がしてためらってしまったりすることもあると思います。

ただし、プチ家出だとしても放置しておくと非常に危険なケースもあります

放置しておくと危険な家出のケースについて、具体的に説明します。

放置しておくと危険な家出とは?

ケース1:いじめが原因の場合

家出-イメージ

中学生、高校生の家出で絶対に放置してはいけないのは、本人がいじめにあっているケースです。

学校でいじめにあっていて、学校に行きたくないのに、家では

「何で学校に行けないの!?」

「いじめられるあなたにも原因があるんじゃないの!?」

などと責められると、本人は「どこにも自分の居場所がない」と追い詰められてしまいます。

大手Q&Aコミュニティサービス「教えて!goo」には、いじめにあっているという高校1年生から、こんな書き込みがありました。

いま自分が悪いのですがいじめられています。
高1なのでこれを3年耐えるのは無理です。
だからどんなに厳しくてもいいので家出をしたいです。
親には頼れません。転校も中退も馬鹿言うな。の一点張りと思います。

(~中略~)

一番痛くない死に方は飛び降りですか?
もう無理です。3ヶ月1人で頑張りましたが疲れました。
自分が死んでも悲しむ人はいません。

出典元:http://oshiete.goo.ne.jp/qa/5281659.html

学校でもいじめられている、親には理解してもらえないという状況で、この高校生は追い込まれて、自殺を考えているようですね。

「自分が死んでも悲しむ人はいません」というコメントに「誰も味方がいないんだ」という心境が表れていると思います。

学校でいじめにあっていても親には言わないケースもあります。

本人が学校に行きたがらないことがあった場合は、いじめにあっている可能性があります。

いじめにあっていた、もしくは本人が学校に行きたがらなかったという状況で家出した場合は、放置せずに一刻も早く見つけてあげてください

ケース2:女子中学生、女子高生のプチ家出

狙われる家出少女-イメージ

女子中学生、女子高生が親子ゲンカなど些細なことをきっかけにプチ家出してしまうというケースも増えています。

親子ゲンカが原因で家出してしまった娘に対して、わざわざ真剣に探しまわるのもばかばかしいと思い、放置する方も多いようです。

ですが、女子中学生、女子高生の家出を放置するのは非常に危険です。

家出少女を狙って、無料で宿泊場所を提供する代わりに性的な行為を要求するという男性は多いようです。

家出が長引くと「行く場所もお金もない」という状況になるので、無料で宿泊場所や食事を提供してくれるという勧誘にあっさり引っかかってしまいます。

家出少女と、猥褻な行為目当ての男性が知り合うSNSや出会い系サイトなどは「神待ち掲示板」と呼ばれていて、実際に、家出少女と猥褻な行為目当ての男性の出会いの場となっています。

参考記事:女子中高生の家出少女が狙われる事件が多発!「神待ち掲示板」とは?

また、ひどい場合は売春婦として働かせるという悪質な組織も存在します。

大切な娘さんが危険な目に合わないうちに、探し出して連れ戻しましょう。

ケース3:うつ病の方の家出

うつが原因の家出

うつ病で会社に行けなくなってしまったり、社会生活ができずに家に引きこもっている家族が家出してしまうというケースもあります。

この場合は、本人が自殺を考えている可能性が高いので、非常に危険です。

うつ病は、精神状態が非常に不安定で、突然、自殺したくなったりすることも珍しくはありません。

特に、家族がなにげない言葉で、本人を責めてしまったり、追い詰めてしまったりした時は絶対に放置してはいけません。

うつ病の家族が家出してしまった場合は、一刻も早く探しましょう。

うつ病の方の家出についてはこちらの記事でまとめています。

うつが原因で出社拒否・家出してしまう場合の精神状態

 

ケース4:認知症の方の家出

認知症-イメージ

ここ数年増えているのが、認知症の方の家出です。

認知症の方の場合、特に家出しようという意思がなくても、自宅を出て徘徊したまま帰れなくなってしまうというケースが考えられます。

認知症の方は、判断能力が低下している場合も多いので、事故に巻き込まれる可能性も高く、非常に危険です。

また、警察や住民に保護されても、自分の名前や住所が思い出せなくなっていると、近くにいてもなかなか見つからないという事態になってしまいます。

認知症の方が家出してしまった場合は、放置せずにすぐに捜索をはじめましょう。

遠くに行かないうちにできるだけ早く探し出すことが大切です。

認知症の方の家出の原因や予防策についてはこちらの記事でまとめています。

【認知症の家族の家出】徘徊で行方不明になる原因と3つの予防策

 

成人のプチ家出は放っておいても大丈夫?

最近は夫婦喧嘩などが原因で、夫・妻が家を出てしまうという成人のプチ家出も増えているそうです。

成人の場合は、女子高生のように狙われても身を守れるから放っておいても大丈夫なのでしょうか?

居場所がわかっている場合は放置してもOK

夫婦喧嘩などが原因で、2~3日実家に帰る、友達の家に泊まるなどというケースもあります。

このように、居場所がはっきりわかっている場合は、放置してもまず問題ないでしょう。

しばらくはお互い離れた場所で考えてみることが必要な時もあります。

夫婦喧嘩は、どちらか一方だけが悪いということはありません。

例え自分は100%悪くないと思っていたとしても、相手が家出から戻ってきた時は、自分も言い過ぎたと謝って、温かく迎え入れてあげましょう。

行方不明で連絡がとれない場合は要注意

夫婦喧嘩など、些細なことが原因で家出してしまった場合でも、居場所がわからなかったり、連絡が全くとれなかったりする場合は放置するのは危険です。

可能性は低いかもしれませんが、事故や事件に巻き込まれているケースもあります。

居場所がわからない、連絡がとれない場合は、躊躇せずに探しましょう。

 

家出の放置が危険なケースまとめ

放置しておくと危険な家出について、ケース別にまとめてみました。

家庭内の些細なケンカや口論がきっかけとなるプチ家出は、「出ていく方が悪い」と放っておきたくなるかもしれません。

でも、些細なケンカが原因で、大切な家族が危険な目に合うのは避けたいですよね。

ケンカが原因の場合は、しばらく放置しておきたいという気持ちになるかもしれませんが、本人が「家にはもう帰れない」、「どこにも居場所がない」と絶望的な気持ちになったり、危険な目にあったりする前に、探し出して、家に連れ戻してあげてください。

大切なご家族が行方不明になってしまい、現在、捜索中という方は、こちらの記事で、家出人・失踪人捜索のプロによる無料相談が受けられる探偵事務所一覧をご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

家出人・失踪人捜索のプロによる無料相談が受けられる探偵事務所一覧

家出を繰り返さないためには、居心地の良い家庭を築くことも大切です。

参考記事:家出・失踪を繰り返さないための居心地が良い家庭の作り方3つのポイント