認知症の家族が家出して行方不明になるのを防ぐ5つの予防策

行方不明になる認知症の人-イメージ

「認知症の家族が繰り返し家出をして何度も行方不明になってしまい困っている」、

「認知症の家族が外出すると家に帰れなくて迷子になってしまい探すのが大変」、

現在、認知症の方が家出して行方不明になる事件は多発しているため、そのような悩みを抱えている方が急増中だそうです。

今回は、認知症のご家族が迷子・行方不明にならないための5つの防止策をご紹介します。

行方不明者の早期発見・予防のための「徘徊高齢者SOSネットワーク」を利用する

認知症の初期から中期にかけてよくみられる「徘徊」は、認知症の方が家出して行方不明になる原因と考えられています。

認知症の家族の家出や失踪の原因と捜索方法」という記事でもご紹介しましたが、認知症の人が「徘徊」するのは、認知症の症状である「見当識障害」により、今いる場所や自分が置かれている状況が理解できなくなるためだそうです。

自宅にいるのにも関わらず、今いる場所を自分の家ではないと認識して自宅を探しに外に出かけてしまい、そのまま家に戻れなくなることもあります。

警察庁が公開しているデータによると、2015年度に行方不明者届が出された家出・失踪者のうち、認知症または認知症の疑いにより行方不明になった人は、全体の14.9%を占めていたそうです。

最近は、「徘徊高齢者SOSネットワーク」と呼ばれる地域で連携して行方不明になってしまった認知症の高齢者を保護する仕組みを採用している行政も多いです。

「徘徊高齢者SOSネットワーク」は、認知症の徘徊などにより行方不明になる高齢者の早期発見や予防を目的として、警察、行政、地域包括支援センターなどが連携して効率よく捜索する制度です。

各行政によって制度やサービスの内容は異なりますので、インターネットで、「徘徊高齢者SOSネットワーク」とお住まいの地域名を入力して検索してみてください。

お住まいの地域の行政に「徘徊高齢者SOSネットワーク」の制度がない場合は、最寄りの警察署に本人を連れて行って、写真も渡して事情を説明することも予防策としておすすめです。

下着や衣服に住所、氏名、電話番号を記載する

認知症の方が家出して行方不明になるのを予防するための対策として効果的と言われているのが、認知症の家族の下着や衣服に、本人の名前、住所、行方不明になった場合に連絡がほしい電話番号を油性ペンで記載したり、縫い付けておくという方法です。

本人が認知症のために、自分の名前や住所を思い出せなくない場合でも、保護してくれた人が衣服にかかれた住所や連絡先を見つけることができれば、連絡をもらえるので、行方不明になっても安心です。

アイロンをかけるだけで簡単に付けられるアイロンラバーシールなどを利用するのもよいでしょう。

本人がいつも持ち歩いているバックや財布の中に、本人の名前、住所、電話番号などがわかるものを入れておくという方法もあります。

ただし、認知症のご本人が常に身に着けていないと意味がありません。

いつも身に着けているネックレス、指輪などがあれば、それに刻印してしまうのもよいかもしれませんね。

認知症の家族の現在地を捜索できるアプリを利用する

家族間でGPS機能を用いた位置情報を共有できるアプリも認知症の方が行方不明になるのを予防するために利用できそうです。

「Life360」というアプリは、GPS機能を利用して、家族がどこにいるのか、スマホでいつでも確認できる無料のアプリです。

認知症の家族の現在地を地図上で確認したり、特定の地点に着いたら通知したりすることもできます。

また、緊急時には、サークル内のメンバー全員に緊急通知を送ることができるので、認知症のご本人が迷子になってしまったことを家族に知らせることもできます。

あくまでも本人が同意の上で、本人のスマホにあらかじめインストールしておく必要がありますが認知症の方が行方不明になるのを予防するために効果を発揮しそうなアプリですね。

GPS機能で位置情報の共有ができるアプリ「Life360」

GPS機能付き小型発信機「TrackR」を利用する

認知症の行方不明防止グッズ-画像

認知症の方が行方不明になるのを予防するために、位置情報がわかるGPS機能付きのアプリなどを利用するのもよいでしょう。

最近では、「TrackR」というスマートフォンからアクセスできる小型発信器も発売されています。

500円玉ほどの大きさなので、カバンに付けたり、お財布の中に入れておくこともできます。

専用の無料アプリと同期しておくと、アプリから発信器の音を鳴らしたり、発信器の位置を確認することで、認知症のご家族が行方不明になってしまっても、現在地を把握することができます。

複数の発信機がついてくるので、認知症のご家族のカバン、お財布、キーケースなどに付けておくとよいかもしれませんね。

超小型の行方不明防止トラッキングデバイス「TrackR」

一度、お試しでGPSを使用してみたいという方は、最高性能のGPSレンタル会社として知られる「位置情報サービス イチロク」のお手軽GPSを短期間レンタルしてみてもよいかもしれません。

実際に使用した方からは

年配の母親が徘徊するようになったので長期で利用中です。
必ず持ち歩くバッグに入れていますが気持ち的にとても安心します。
使用頻度は多くはありませんが、何かあってからでは遅いと思うので。

引用元:位置情報サービス イチロク公式サイト

という声もありました。

認知症の介護の専門家に相談する

認知症の方は、居心地が悪いと感じる環境にいると、その場を離れて安心する場所に帰ろうとする傾向があると言われています。

自分の家が居心地が悪いと感じると、「自分の家」を探しに家を出て、行方不明になってしまうことが多いそうです。

家族にとっては、徘徊することで行方不明になる危険性もあり、とても心配なので、つい怒ったり、無理にでもやめさせようとしたりしてしまいますが、多くの場合、逆効果になってしまいます。

家族の方は大変だと思いますが、できるだけ認知症についての理解を深めて、徘徊して家出する家族のことを怒らずに、本人にとって居心地のよい環境を作るように心がけることが大切です。

参考記事:【家出・失踪の再発防止法】居心地の良い家庭の作り方3つのポイント

ですが、認知症の介護はとても大変なので、家族が疲れ果ててしまうこともあります。

家族が疲れ果ててしまう前に、介護のプロに相談してみるのもおすすめです。

「安心介護」は認知症の家族の介護や徘徊により行方不明になることの予防策なども含めて、介護の悩みを無料で専門家に相談することができるサイトです。

「認知症の介護にはどんな方法があるの?」「費用はどのぐらいかかるの?」など、「こんなこと聞いてもいいの?」と思うような悩みでも大丈夫です。

認知症の方が要介護認定を受けて介護保険を利用することも可能なので、介護保険を利用した場合の費用など、わからないことはどんなことでも相談してみてください。

>>>「安心介護」公式サイトはこちら

 

認知症の方が迷子・行方不明にならないための5つの予防策まとめ

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

今回は、認知症のご家族が迷子・行方不明にならないための5つの予防策をご紹介しました。

認知症の家族が行方不明になるのを防ぐためには、家族が認知症について、しっかり理解することが大切です。

また、家族だけでは徘徊による行方不明を完全に予防することはできないので、「徘徊高齢者SOSネットワーク」などを利用して、地域の行政や警察の協力を得ることも大切です。

厚生労働省の推計によると、2025年には認知症患者は700万人を超えて、65歳以上の5人に1人が認知症という時代に突入することが予想されるとか。

認知症の方が家出して行方不明になるのを予防するためには、認知症の家族だけではなく、誰もが認知症について正しく理解して、協力できるような社会になることが求められるのかもしれませんね。

【参考資料】

平成27年中における行方不明者の状況 – 警察庁

認知症施策推進総合戦略(新オレンジプラン) – 厚生労働省

 

行方不明者の捜索方法・家出・失踪人の探し方・無料相談ガイドの目次