海外で行方不明になった人の探し方
「海外旅行に出かけた家族が行方不明になってしまった」、
「海外留学中の娘・息子と連絡がとれない」、
「家族・友人がパスポートを持って失踪して海外に行ってしまったようだ」、
そんな事態を経験する方が増えているようです。
今回は、海外に失踪した方や、海外旅行中・留学中に行方不明になってしまった家族の捜索方法について、まとめてみました。
この記事の目次
海外での失踪者・行方不明者は増加している
海外旅行や語学留学などで海外に行く日本人は年々増えています。
法務省入国管理局の統計データによると2015年の日本人出国者数は 1,621万人に上ったそうです。
年間5千人以上の日本人が海外で行方不明に!
出典元:外務省 2014 年(平成 26 年)海外邦人援護統計
海外に渡航する人数の増加に伴い、海外で失踪したり行方不明になったりする人も増えています。
外務省が発表した在外公館および財団法人交流協会が取り扱った海外
所在調査というのは、海外に渡航した家族が長期に渡って音信不通の場合に、主に親族の依頼に基づき、外務省が行う行方不明者の捜索のことです。
つまり、年間5,222名以上の方が海外で行方不明になっているということになります。
治安がいいと言われている国で行方不明になる人も!
最近は、比較的治安がいいと言われている国への海外旅行でも行方不明になる人が増えているのかもしれません。
2016年には、語学留学のためにカナダのバンクーバーに滞在していた30代の日本人女性が行方不明になっているという報道がありました。
カナダは比較的治安がいい国というイメージがありますが、2014年にもオーロラの名所・イエローナイフで40代の日本人女性が行方不明になるという事件がありました。
地元警察は「自ら森に入って死亡したとみられる」として捜索を打ち切りましたが、失踪する前に彼女がお土産やアクセサリーを買う姿が目撃されていたり、帰りの飛行機の便も予約されていたりと不可解なこともあり、真相は闇の中に。。。
海外旅行中・留学中の家族が失踪して行方不明になった場合の捜索方法
家族が行方不明になった国の日本大使館に連絡
海外旅行中・留学中の家族が失踪して行方不明になってしまったり、連絡がつかなくなってしまった場合、どのように探せばいいのでしょうか?
まず最初にするべきことは、現地の日本大使館に連絡することです。
外務省の公式サイトには、アジア、大洋州、北米、中南米、欧州、中東、アフリカの各地域の各国の 在外公館(日本大使館)のリストがあります。
現地の日本大使館では、その国の事業にあった捜索方法や、現地警察への捜索願いの出し方などについてアドバイスを行っています。
また、行方不明の家族が犯罪や事件に巻き込まれている可能性がある場合は、現地警察に対して捜査の申入れをしてもらうこともできます。
ただし、日本大使館では、行方不明者の捜索活動を行うことはできません。
外務省に「所在調査」を依頼
海外での行方不明者の捜索については、外務省が実施する「所在調査」という制度も利用できます。
ただし、この制度は原則として6ヶ月以上音信が途絶えている場合に、海外に在留している可能性が高くて長期に渡り、所在が確認されていない日本人の住所・連絡先等を外務省の指示により、在外公館が保有する資料を基に調べる制度のことです。
主な目的は、消息調査、遺産相続、行政・裁判上の情報収集、公的機関による債権の回収等などが想定されるそうです。
この「所在調査」の申し込みができるのは三親等内の親族と、裁判所,官公署,弁護士会などの特定の機関のみです。
三親等内の親族が申し込みを行う場合に必要な書類は以下のとおりです。
- 所在調査申込書 1通
- 被調査人の戸籍謄本(発行後6ヶ月以内の原本。除籍謄本不可) 1通
- 被調査人の戸籍の附票全部証明(発行後6ヶ月以内の原本。除籍謄本不可) 1通
- 依頼人の戸籍謄本(発行後6ヶ月以内の原本) 1通
- 依頼人と被調査人との関係を証明する戸籍謄本(改製原戸籍謄本) 1通
- 遺産相続等の場合で,依頼人と被調査人との関係が分かりにくいときは,その関係を表す相関図
- その他,住所の手がかりとなる資料
(たとえば,被調査人から最後に来た手紙等があればその封筒のコピーなど。手紙の内容に,住所に関すること等手がかりとなるものがある場合,手紙のコピーも添付してください。)- 回答送付用の返信用封筒 1通
引用元:外務省公式サイト 所在調査申し込みのための必要書類(三親等内の親族)
書類の提出先は、外務省領事局海外邦人安全課 所在調査担当部門です。
国際探偵協会に所属している探偵社に依頼
家族が行方不明になった国の日本大使館に連絡した場合、現地警察への捜索願いの出し方などについてはアドバイスをもらえますが、実際に行方不明者の捜索活動をしてもらえるわけではありません。
また、外務省が実施する「所在調査」は原則として6ヶ月以上音信不通の場合に行われる調査で、必要な書類を揃えるのにも時間がかかりそうです。
海外で行方不明になった家族をもっと積極的に捜索する方法を知りたい!という方には、世界規模の探偵社の協会である国際探偵協会に所属している探偵社に依頼することをおすすめします。
現在、以下の3つの組織が代表的な全世界規模の国際探偵協会として知られています。
- Association of British Investigators イギリス調査組合(ABI)
- Council of International Investigators 国際調査協議会(CII)
- World Association of Detectives 世界探偵社協会(WAD)
国際調査協議会(CII)に所属している原一探偵事務所
日本ではまだ数は少ないですが、これらの国際探偵協会に所属し、世界各国の調査会社と連携して効率的に行方不明者の捜索活動を行っている探偵社もあります。
その中でも、海外調査専門部門を持ち、世界各国のトップレベルの調査会社と連携した行方不明者・失踪者捜索の実績を持つのは「国際調査協議会(CII)」に所属している原一探偵事務所です。
上の写真は、原一探偵事務所の本社の廊下の壁に飾ってあった「CII国際調査協議会」の加盟証明書です。
(取材のために本社を訪問した際に撮影させていただきました)
原一探偵事務所では、10年以上会っていなくて、アメリカに住んでいるということしかわからない娘を探したいという母親の依頼を受けて、捜索に成功したこともあるそうです。
海外の行方不明者にも対応できるのは、原一探偵事務所が「CII国際調査協議会」に所属しているため、世界各国のトップレベルの調査会社と連携した捜索が可能だからです。
世界探偵社協会(WAD)に所属している探偵事務所アイヴィ・サービスとMR探偵事務所
また、「世界探偵社協会(WAD)」に所属している探偵事務所もあります。
探偵事務所アイヴィ・サービスは、「世界探偵社協会(WAD)」に所属し、タイ、シンガポール、ベトナムにも支店を持ち、海外での行方不明者・失踪者捜索の捜索でも実績をあげている探偵事務所です。
参考記事:探偵事務所アイヴィ・サービスの家出人・失踪人捜索の評判・料金まとめ
また、MR探偵事務所も、「世界探偵社協会(WAD)」に所属しています。
「国際調査協議会(CII)」、「世界探偵社協会(WAD)」は共に全世界60カ国以上の探偵業・調査業のプロフェッショナルである企業が加盟し、各国間の連携を強化して、失踪者・行方不明者の捜索などの調査を効率的に行うことを目的としている国際的な組織です。
海外で行方不明になってしまった家族の捜索方法まとめ
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
今回は海外に失踪した方や、海外旅行中・留学中に行方不明になってしまった家族の捜索方法について、ご紹介しました。
海外で行方不明になってしまった家族を探すためには、まずは現地の日本大使館に相談してみましょう。
ただし、現地の日本大使館では捜索活動を行うことはできないので、捜索活動の成否は現地の警察の対応次第となります。
確実に探し出すためには、国際探偵協会に所属している探偵社に依頼するという方法もおすすめです。
【参考URL】
所在調査申し込みのための必要書類(三親等内の親族)- 外務省公式サイト
国際調査協議会(CII:Council of International Investigators)【英文サイト】
世界探偵社協会(WAD:World Association of Detectives)【英文サイト】